AQUA&ARIA --さよならと有り難う・・・。--



「お姉ちゃん・・・ありがとう・・・。」

そう呟いた幼い子を私は、でっかく知っているような気がした・・・。
けれどもその子が呟いたお礼の言葉は何故か新鮮な感じがしたのを今でも覚えている。

何よりぬいぐるみを拾っただけでお礼を言われるとは思わなかった。
お礼を言うのは当たり前なのかも知れないけれども・・・。

けれどもでっかく私は真面目に人に対してお礼を言ったことはあるのだろうか・・・。
何故かその言葉が幼い子の素直な気持ちなのだろでっかく私には分かってしまった。

素直、私は灯里先輩や藍華先輩に素直にお礼とか告げたことがあるだろうか・・・。
最初に出会った頃は、でっかい大きなお世話だと思っていたから・・・。

でも今のこの気持ちは何なのだろうか・・・。
今もまだ考えすぎている・・・単純な言葉なのに・・・でっかく考えている。

アリス:でっかく何を考えているのでしょう・・・・・・。

今日は何故か何処かが変です・・・本当に・・・・。
不思議とそんな言葉が自然に出てくるのだからでっかく不思議です。

恥ずかしい台詞にもかかわらず・・・でっかい大きな考え事です。



さよならと有り難う・・・。



「お姉ちゃん・・・。」

今日、オレンジぷらねっと内ででっかい大きな賑やかな始まりがあった。
行き成り室内の扉が開いたと思えばそこには、黒髪の女の子が同室の先輩に抱き付いてきた。

:って・・え・・えぇ〜どうして此処に????

先輩はその子を見つめながら頭の中では考え込んでいたのだった。
でっかく私はアテナ先輩と顔を見合わせていたのだった。

アリス:あの・・先輩??その子・・・。

勇気を持って言葉を出して見たのだけれども・・・。
先輩は自分以外に他にいる事に気が付いたのか我に返った。

:あぁ〜妹・・・

何処か間の抜けた言葉で先輩は私に話し始めた。
オレンジぷらねっと内では来客の入室はかなり難しいはずなのだけれども・・・。

まあ:まぁ〜まぁ〜

まあ社長は何処か先輩の妹を見つめながら呟いていた。
先輩は何故か未だに考え込んでしまっていた。

:って・・また家を抜け出して来たわね・・。

何か思い当たったのか先輩は妹の名を大声で告げてどなった。
こんな先輩を見るのは初めてで、でっかい新鮮だった。

:だってぇ〜つまんないんだもん・・。

そんな軽がるな言葉を呟いた妹を先輩は溜め息ながら見つめていた。
確か先輩は地球マンホームから火星アクアに来たはず・・・。

:母さん達には・・・。

そう告げる先輩の質問に、妹のは黙っている。
どうやら両親達には、黙ってきたのは本当らしい。

アテナ:またかしら・・。

アテナ先輩は何か理解していたのか微笑んでいた・・・。
先輩はいまだに溜め息を漏らしている。

:みたい・・はぁ〜母さんに電話してくるわ・・・。

そんな言葉を呟きながら先輩は室内を後にするのであった。
でっかく私は何が何なのか分からないでいる・・・そしてまだ考え込んでいる。

アテナ:また貴方の姉さんを怒らして・・。

そんなからかい言葉をアテナ先輩が先輩の妹のに呟いているのであった。
どうやら私が、此処に入る前からこんな事があるらしい・・・。

:だって地球マンホームにいてもつまらないもん・・・。

そんな呟きをしているをアテナ先輩は微笑んでいたのだった。
そんなアテナ先輩の行動には頬を膨らませる。まるで河豚のように不満に思いながら・・・。

:いいもん・・これから楽しくなるんだから・・・。

そんな言葉を呟いて満面の笑みを見せた先輩の妹のの言葉に・・・
でっかく私とアテナ先輩は考え込んでしまうのであった。

・・・貴方、母さんから聞いたわよ・・・。

いつの間にか部屋に入室をしていたのか先輩は何故かご機嫌斜めに怒っていた・・・。
そして半場呆れながらにの顔を見ながら溜め息を漏らしている。

:学校・・しかも火星アクアのアリスと同じ学校に転入届け出したんですってね・・・。

そんな言葉を呟きながら先輩はいまだに溜め息を漏らしているのであった。
私はまだでっかく分からずにいる・・・・。

:そう・・・いいじゃん・・・。

先輩の妹は満面の笑顔で先輩を見つめているのであった。
おまけに先輩は何かを知っているのか呆れている。

:あのね・・母さん達も心配してたわよ・・無断でこっち来て・・。

どうやら勝手にこの火星アクアに来た事に溜め息を漏らしている。
既にもう先輩は呆れて言葉も出ないらしい・・・。

アテナ:まあまあ・・たまには姉妹で買い物してきたら・・・

そんなアテナ先輩の気遣いは先輩には無用らしい。
買い物をするのにでっかく何故か私まで道連れにされてしまった。

アリス:あの・・・先輩??

何処かいまだに納得がいかないのだろうか・・・。
先輩はでっかい溜め息を付きながら歩いていた。

結局、買い物の間に私は先輩の妹と親しくなってしまった。
先輩の溜め息の数は次第に減っていって・・結局オレンジぷらねっとに付く頃は溜め息がなかった。

アテナ:お帰りなさい・・本社には同室の相手の事話しておいたわ・・・。

室内に入るなりでっかくアテナ先輩がそう話をしてきたので驚いた。
そんな言葉に先輩は溜め息を漏らしながらアテナ先輩と会話をしていた。

:あぁ〜まさかねぇ〜

そんな溜め息ながらに先輩が渡したのは、今私達が着用している制服だった。
いまだに分からないでいるのはでっかく私だけらしいけれども・・・。

:これでご満足かしら・・・。

:小生意気・・・

そう呟きながらアテナ先輩と先輩は何故か室内から去っていった。
でもでっかく私は考え込んでいる。確か私と同室だったはず??

:あぁ〜言い忘れたけど・・

行き成り再び扉が開いてでっかく私は驚いてしまった。
先輩はでっかく私と妹を交互に見つめながら微笑んでいる。

、今日から貴方と同室だから・・・よろしくね・・・。

アリス:えぇ〜せ・・先輩!

そんな言葉を呟きながら先輩はでっかい大きなお世話を残して去っていった。
私は何故かでっかく驚いて瞬きをしている・・・・。

:宜しくね・・・それとこれ・・・。

そんなこんなで先輩の妹と会話をした。
夕食は四人で食べたけれども、何処かそこには温かみがあって・・・。

:あ・・有り難う・・・。

物を取るだけでもこんなに簡単に先輩の妹は私に接してくれたのだった。
何処かその言葉に嬉しさがあったのはいうまでもなくて・・・。

:有り難うっか・・じゃあさ・・別れの時の言葉はまた会う事を誓って・・。

そんな言葉を微笑ましく先輩に言われて私は沈黙をしてしまった。
簡単に言えば単純で、あまり深く考えないでいたのが正論だった。

アリス:さ・・・さようなら・・・。

その言葉に満足したのか先輩はまた微笑んでいた。
私は何が言いたかったのか理解不能だった。

:有り難う・・そしてさようなら・・気持ちを込めて本当に伝えた事二人はある?

そう呟くと、先輩はでっかく私と二人を見つめて微笑んでいた。
何処か私はでっかく先輩の妹のと見詰め合って何故か考え込んでいた。

そう本当の気持ちを込めてお礼を言った事など殆どなかったから・・・。
何だかまた私達の性格が分かってきたような気がするから・・。

アリス:あの・・先輩、これからもその・・・宜しくお願いします。

そんな言葉を私は恥しくなりながら告げた。
先輩の妹のもその後、私の後に告げて・・・。

そっか幼い子がでっかく御礼の言葉を述べたのは本当の素直な気持ちだったから・・・。
優しくするのは当たり前だけど、気持ちを込めるのもまた当たり前なんだと思った。

何故かこれから先の自分の性格が新鮮に見えたようにでっかく思えた・・・。
有り難うとさようなら・・それは素直になれる最初の言葉・・・・。


                                  〜 Fin 〜



Music Box/Amor Kana 音羽 雪 by:風ノ恵ミヲ


相手に対して気持ちを伝える事って本当に良い事ですよね^^;
何故か最初にアリスちゃんが登場した時の事思い出して書かせて貰いました。

本当は藍華ちゃんの方がアリスちゃんと張り合いあると思うんですけどね(-_-;)
でもまぁ〜こんな設定でもありっすね!書いてて面白かったので・・・

しかしまぁ〜あのARIAで短編で初ですねオリキャラ二人出したの?
姉妹って感じで設定するとどうしても晃先輩が姉って感じがしてしまって・・・おぃι

まぁ〜書いてて面白かったのでこんな作品でもありでしょう。
皆様のご意見・ご感想を心よりお待ちしております。

BY:嵐翠狐白 管理狐 七瀬 ネイ