AQUA&ARIA --その、芽生えた悪戯心・・・。--



今年もまた私に取って苦手なイベントが訪れてしまいました・・・・。
何時の間にか甘い食べ物が苦手になってしまった私・・増してやそれ以上にこのイベントが苦手・・・。

そうハロウィンのイベント、毎年「Trick or Treat」っと叫ぶ仲間達。
そのイベントが一番の苦手なのですν今年は絶対に悪気されないようにしないと困るんだけどね。

だから事前に準備を施して置かないと私には苦手なのです。
さて、今年はどうにかしないと・・・去年のようにはなりたくない私がいます。

:はぅ〜今年もきたよぉ〜

辺り一面はかぼちゃ・・・かぼちゃ・・・かぼちゃの連続・・・。
増してや仮面を被っている人物とかも大勢いる。私は早くこのイベントが終って欲しいと願ってしまっている。

もぅ〜早く終って欲しいです。この最大イベント、私の大の苦手なイベントを・・・・。
けれど、その頃の私はまだ知らない。その年から、私自身、このイベントに興味を持つ事を・・・・。



その、芽生えた悪戯心・・・。



アリス:先輩、今年もでっかく来てしまいましたね・・・。

はぅ〜アリスちゃん顔怖いよぉ〜ν早くこの最大イベント終ってよぉ〜
私の心の中ではもう絶句、全てを拒否していた。何故なら、その事を聞かれるとどうも身震いしてしまうから・・・。

今年もまた、オレンジぷらねっと内では毎年恒例で行われるハロウィンイベントがやってきました。
私にとって、この最大イベントは修羅場です。そうある意味、駄目駄目のイベントなのです。

女の子には珍しい程に、甘い食べ物は苦手、増してや私は幼い頃から馴染みの友達からのイタズラ対象だったので・・・。
図星を離せば、お化けも大の苦手なのです。本当はからかいとかそんなの関係無くて、いつの間にか嫌いになってました。

増してや、アテナ先輩もアリスちゃんも私が、この最大イベント修羅場なのを知っていて楽しんでるので・・・。
はぅ〜本当に泣きたい。去年は酷く、アリスちゃんにやられたのを嫌という程思い出す・・・。

思わず去年のハロウィンは本当に叫んでいましたからね・・・ν
はぅ〜今年はどう対策取るかだよなぁ〜このイベントで酷いめに会うの分かってるし・・・。

:アリスちゃん、お願いだから今年だけは勘弁してぇ〜

もう私の性格からして、このイベントだけは駄目・・・・。
今年だけは何もしないでぇ〜っと願っても無意味だろうとは思うのだけれども・・・。

アリス:いいえ、今年はでっかく・・・はい行いたいと思います。

はぅ〜私の気持ちは何処に行くのよぉ〜もぉ〜助けてぇ〜
これだから「Trick or Treat」っと叫ぶイベント、10月31日のハロウィンは嫌いなのよぉ〜もう何とかしてぇ〜ν

アリア社長:ぷいにゅう〜

あははは・・・またまぁ社長がアリア社長に噛み付いちゃってます。
って言っても何で今日にかぎって私のゴンドラ漕ぎの練習に二人の社長が乗ってくるのよぉ〜

おまけに、アリスちゃんも藍華ちゃんも何か良からぬ企みをしているみたいだし・・・・。
灯里とは今日は二人だけで練習ってのもなぁ〜何でこうなるのよぉ〜ν

灯里:ちゃん・・・今日どうかしたの?

いや如何したもこうしたも、私にとっては早くこの日付が明日に変わって欲しい・・・。
何て、仲の良い友達に言える訳ないじゃなぁ〜いのぉ〜ν

:えっと・・ちょっとねν

うぅ〜こうなってはかぼちゃを買いに行くのが難しい・・・。
昨年のような結末はごめんだから・・・考えた末の答えだったのに・・・それなのに何で・・・。

藍華:って言う訳で今日はと灯里の単独修行・・・。

人差し指で藍華ちゃんにそう言われてしまって、如何すれば良いのよぉ〜
そして、アリスちゃんは行き成りまぁ社長を預けてくるし・・・・ν

アリス:先輩・・・今日はでっかくまぁ社長の面倒をお願いします。

そう言われれば、面倒を見なければならないじゃないのよぉ〜ν
私の顔は恐らく上の空なんだろうなぁ〜はぅ〜どうしてなのよぉ〜ν

灯里:あ、ちゃん・・・じゃがバター食べない・・・。

そう言われて、灯里が指した方向を見つめた。
確かに良い匂いはしていたのだけれども、今は食べる気にはなれないのになぁ〜

アリア社長は相当に泣いているし・・まぁ〜息抜きには良いか・・・。
はぁ〜考えただけで、行動は始まる訳でもないしな・・・。

灯里:ちゃん、今日どうか・・あぁ〜ひょっとして・・

:はぅ〜私このイベントにがてぇ〜

叫ぶしかないでしょう。このイベント嫌いな私には・・・。
まぁ社長にじゃがバターを食べさせながら、その事を話していた。

:ねぇ〜かぼちゃ買っていい・・・。

もう言うしかなくて、結局・・・灯里に頼ってしまう私がいるのだった。
そんな私は何時もの事なのだけれどもね・・・・ν

まぁ社長:まぁ・・・まぁ・・・。

もっと食べたいみたいなまぁ社長に私は可愛いと思いながらじゃがバターを食べさせるのだった。
灯里は承諾をしてくれたみたいで、何とか修羅場を一つ潜り抜けたような気がする。

そしてその頃、アリスちゃん達はというと・・・。
同様にゴンドラ漕ぎの練習をしているのだけれども、何故かなぁ〜ν

アリス:藍華先輩・・今日、でっかくあれしましょう・・・。

去年は藍華ちゃんとアリスちゃんの企みで、は絶句してしまった。
アリスちゃん達は何ともないみたいなんだけどね・・・。

藍華:あははははぁ〜分かった。今回の衣装は任せなさぁ〜い!

人差し指をアリスちゃんに向けて、語っている藍華ちゃん。
そんな二人の話をは、何処か心の中では不安がっていたのであった。

灯里:あぁ〜アリシアさん・・・。

そう呼ばれて私は灯里と同じ方向を見つめた。
其処にはふんわりとした表情のアリシア先輩と・・・何故か嫌な性格の晃先輩が仁王立ちしていた。

晃:そこ、今嫌な先輩と思ってただろ・・・。

だから何で此処まで藍華ちゃんとそっくりな訳なのぉ〜ν
おまけに心を読まれているし・・・ってアリシアさん!?

アリシア:あらあら・・・、Trick or Treat

アリシア先輩、それだけは・・・はぅ〜もう泣きたい・・・お菓子用意してないのにぃ〜ν
おまけに、私の知っている人達は私が甘いもの苦手という事実を知ってか知らないのか楽しんでるでしょうがぁ〜

あぁ〜もう泣きたいよぉ〜どうにかしてぇ〜ν
思わず、身震いしちゃうし・・・・もぉ〜駄目駄目だよぉ〜νくやしぃ〜

アリシア:うふふ・・冗談よ・・・今日、ARIAカンパニー来てくれるかしら・・・。

はい!?意味が分かりませんよアリシア先輩ν
何の様ってか、今何でこの場でこうなるのでしょうか?教えてくれますかぁ〜ν

アリシア:うふふふ・・・来てくれれば分かるわ・・・。

そう言ってアリシア先輩は晃先輩を連れて去っていってしまった。
んにしても何で、ARIAカンパニーに行かなきゃならない訳なのぉ〜

私は灯里の顔をまじまじと見つめながら溜め息が漏れた。
どうしてこうも、私の仲間達は何時もこうなんでしょうν

アリス:では・・でっかく参りましょうか・・・先輩!

仕方なく不安でアリスちゃんとアテナ先輩を誘ったのはいいんだけれども・・・ν
はぅ〜もう嫌ぁ〜何で皆さんはこうなんでしょうか・・・。

アリスちゃん今年は魔女なのねぇ〜ν
まだちょっとは平気だから、大丈夫だけれどもさぁ〜何か本当に嫌な予感が・・・。

もぉ〜早く、このイベントが終って欲しい事を願いますよν

アリシア:いらっしゃい・・・来てくれたみたいね。

その笑顔なスマイルは良いのですが、アリシアさんまでぇ〜ν
おまけにその奥にいる皆さんも、魔女、悪魔、吸血鬼・・・はぅ〜何でなのぉ〜ν

:あの・・・アリシアさん・・これ・・・。

そう言って私は、ジャック・オー・ランタンを差し出す。
アリシアさんは笑顔でうけっとってくれて、ほっと一息漏れた。

アリシア:うふふ・・・可愛いジャック・オー・ランタンね・・・。

そう言って入り口近くで飾り、蝋燭を灯してくれたのだった。
少しだけ、私は嬉しかった。自分で作ったジャック・オー・ランタンが此処まで、喜んでくれるとは思わなかったから・・・・。

アリシア:ちゃん此処に座って・・・。

アリシアさんはいろいろ工夫してくれたのか、机の上の食べ物は野菜のような感じだった。
でもそれは食べてみて分かった。いろいろ工夫をしたアイスや、ケーキだった事が・・・。

:甘い・・おいしい・・・。

アリシア:あらあら・・・でも貴方が苦手だったのはどうしてかしらね・・・。

そう語ると私は幼い頃の事を思い出して、微妙に恥しく感じられた。
だって、昔悪戯されてそれから甘い食べ物が駄目になった。

昔はそんなんでもなかったのに、私は結局今まで食べられなかった。
良くアテナ先輩にも泣きじゃくったりっと・・・半分はいい思い出だったのかも知れない。

それからかな・・・この10月31日が苦手になった事が・・・。
それから何時間も楽しんでいた。あの頃を思い出すように・・・・。

         〜 NEXT HISTORY 〜

あれから、私はアリシアさんにお願いをしてケーキとかに挑戦をしたりしてみた。
でも、私が作った物は中々難しくて、アリシアさんの助力がなかったら出来なかった。

そして私はあれから10月31日が楽しくなった事をいうまでもなかった。
だって、甘い食べ物が私を幸せにしてたのも、あの日以来だったから・・・・。

だからそれから、私は少しだけこのハロウィンが明るく感じられた。
それは良い思いでだったのかも知れない。

アリス:先輩・・・。

夜中、私は藍華ちゃん達に一味やられてしまったけど・・・。
でも、夜に脅かされるのもハロウィンの特権だと、ようやく気が付いたから・・・。

それが、暖かい思い出だから・・・楽しい日々だからだと思った。


                                  〜 Fin 〜



通訳で、遅れ勝ちのハロウィン小説配布致しましたν
ARIAの作品でラストを締めくくりましたが・・・。

本当に、ハロウィンを書いてて、楽しかったなと思いました。
ご意見ご感想等が有りましたら嬉しいです。

それではこの編にて失礼を致します。

BY:嵐翠狐白 管理狐 七瀬 ネイ