四魂の玉の欠片、そして奈落を追って旅を続けていた犬夜叉一行は犬夜叉が立ち止まった事に皆疑問を感じていたのであった。
犬夜叉は微かに懐かしい匂いが風によって運ばれており、今いる場所から近いことが直ぐに分かったのであった。
犬夜叉:この匂い・・・まさか・・・。
犬夜叉は微かな期待と不安を抱いて走りだした。そんな犬夜叉の行動にかごめ達は驚き後を追った。
犬夜叉が立ち止まった場所は広い野原であり、その場所には犬夜叉と同じように犬耳を持つ少女が立っていたのであった。
犬夜叉:・・・姉・・・。
どの場にいる人物にただ犬夜叉は唖然とするばかりであった。
再会すら出来ないと思っていた犬夜叉はもう一人の兄姉に出会えたことにただ呆然としていた。
出来損ない同士
:封印された後に会うのは久しぶりかな夜叉・・・。
犬夜叉にようやく追いついたかごめ達はただ犬夜叉の目の前にいる人物にただ驚いていたのであった。
は微かに苦笑し、風で誰かの匂いを微かに嗅ぎ溜め息を吐きながらも犬夜叉の側に来たのであった。
犬夜叉:・・・百年振りだな・・・。
その言葉にはただ溜め息を吐き「そうね・・・私も全てが変わったから・・・。」と呟いた。
犬夜叉はそんなの表情にただ沈黙をし、それから「今は、そのどうしてるんだ・・・。」と質問した。
:今は、婚約中かな・・・ある妖怪と・・・。
犬夜叉はのその言葉にただ微かに寂しげな表情をし「そうか・・・。」と呟いた。
はただ溜め息を吐きながら内心では、まだ諦め切れてないのかと思っていた。
弥勒:あのぉ〜お話中悪いのですが犬夜叉、その女性はどちら様で?
弥勒のその言葉には瞬きをし、微かに犬夜叉の表情を見つめ苦笑したのであった。
今の犬夜叉は一人ではない事をにとっては十分理解出来る状況だったからである。
犬夜叉:俺の義姉だよ・・・俺とは血の繋がり全くないけどな・・・。
と犬夜叉はただ寂しそうに弥勒達の表情を見つめながら語ったのであった。
すると皆、義理の言葉に沈黙し内心では殺生丸が結婚していたのだと感じていたのであった。
:っくす・・・それじゃ分からないわよ夜叉、根本的にさ・・・。
の微笑に皆沈黙をし、犬夜叉は微かに不機嫌になりながら「俺は信じられねぇ〜」と叫んでいたのであった。
そんな犬夜叉には「相変わらずなのね・・・。」と苦笑を漏らしてしまったのであった。
:改めまして、犬夜叉とは義弟だけれど、殺生丸の妹です・・・。
その言葉に皆「何!?」と叫んでしまったのであった。それも当然のことなのである。
あの人間嫌いであり、半妖嫌いの殺生丸が実は半妖の妹の存在を隠していたことにである。
珊瑚:初めて聞いたよ・・・犬夜叉どういうことなんだい?
皆、犬夜叉の表情を見つめ珊瑚が代表をして質問をしたのであった。
その言葉に犬夜叉はただ「どうもこうも・・・こういうことだよ・・・。」とただ告げたのであった。
:まぁ、兄様は殆ど西国にいたから母親に会う時期余りなかったですし・・・。
のその言葉に皆、ただ唖然とするばかりであった。
の母、無論殺生丸の母親である御母堂がある貴族の人間に一時恋いをし密かに身籠もったのがなのであるから・・・。
:まぁ、闘牙王はそんな私をも実の娘みたいに可愛がってましたけど・・・。
はただ苦笑しながらも過去の母親である御母堂のことを語ったのであった。
無論、が生まれてから殺生丸は初めて妹の存在をしったのであったが・・・。
:ま、あの時の兄様は忘れられないって母上言ってたわね・・・。
その言葉に皆、代表して七宝はただ「おら、信じられん・・・。」と呟いていたのに皆頷いていた。
そんな七宝の言葉にただは「やっぱ・・・。」と苦笑混じりに語っていたのであった。
:あの夜叉・・・悪いんだけど自己・・・。
の言葉を遮るようにかごめが突然叫んだのに皆驚きかごめを見つめたのであった。
そんなかごめの態度に犬夜叉はただ「どうした・・・かごめ?」と聞いてきたのであった。
かごめ:話、中断して悪いんだけど・・・ちゃん、えっと四魂の欠片持ってるでしょ?
その言葉には内心で思い当たることがあったのか、首にかけられるように通していた四魂の欠片を表に出したのであった。
そんなが手に持っている四魂の欠片にただ皆が驚き瞬きをしながら見つめていた。
:えっと・・・これそんなに重要なら渡すけど?
その言葉と同時にはかごめの手に自ら持っていた四魂の欠片を五つ手渡したのであった。
そんな素直なの態度にただかごめは「有り難う・・・。」と呟いたのであった。
殺生丸:そこで何をしている・・・。
犬夜叉は妙な不機嫌な態度を取り、はただ背後を振り向き殺生丸がいることに微かに微笑んだのであった。
無論、殺生丸はが自分の側に来るなり、不機嫌な表情はなくなっていたのはいうまでもないことであった。
:ごめんね・・今度、夜叉、仲間紹介してね・・・。
は殺生丸が右手を左手を掴み、空中へと飛んだのをただ犬夜叉一行は見守ることしか出来ずにいたのであった。
それから犬夜叉はただ「っけ」と不機嫌になりながらもその場を離れたにただ寂しさを感じたのであった。
七宝:犬夜叉・・・お主、まさか義理の姉のが好きだったのか?
七宝は真面目に犬夜叉の表情を見つめ、犬夜叉にそう質問をすると犬夜叉は顔を真っ赤にしたのであった。
その態度に弥勒はただ「事実のようですよ七宝・・・。」と犬夜叉の表情を見つめ告げたであった。
犬夜叉:馬鹿、そ・・・そんなんじゃないやい・・・。
弥勒と七宝を見つめながら犬夜叉は叫んだのであった。
犬夜叉の態度にただ珊瑚は溜め息を吐き、一方かごめは微かに不機嫌になり初めていた。
七宝:桔梗といいお前は惚れる女をころころかえるのぉ〜
七宝の言葉にただ弥勒は同意し、一方珊瑚は「法師様もどうかっと////」と呟いていたのだが・・・。
珊瑚は一瞬鳥肌がたったのだが「法師様、何故尻を触る」と叫びながら平手うちをかましたのであった。
犬夜叉:七宝・・・てめぇ〜
とうとう犬夜叉は堪忍袋が切れたのか七宝に一発殴ったのであった。
そんな犬夜叉の態度に七宝は殴られたたんこぶが犬夜叉の機嫌の度合いを示していた。そして・・・。
かごめ:犬夜叉・・・・。
かごめも堪忍袋が切れたのか犬夜叉の名前を呼び笑顔を向け「おすわり」と叫んだのであった。
その言葉に犬夜叉はその場で地面にめり込み、微かにダメージを食らっていたのはいうまでもないことであった。
かごめ:あんたって本当に最低!
とかごめは叫びながらも、自転車を持ちさっさと歩き出してしまったのであった。
犬夜叉は「な・・・何でだ・・・。」とダメージを受けながら呟いていたのはいうまでもないことであった。
それから痛みが引いたのか犬夜叉は立ち上がり、溜め息を吐くと共に「一目惚れだった・・・。」と呟いていた。
それからただ寂しそうな表情を振り払い急ぎかごめ達の後を追ったのであった。
〜 Bonus Histry 〜
殺生丸:犬夜叉と何を話していた・・・。
殺生丸の質問にはただ「他愛ない話よ」と殺生丸の表情を見つめながら語ったのであった。
そんなの言葉に殺生丸はただ溜め息を吐きながらもの表情を見つめ告げた。
殺生丸:この殺生丸もお前には甘くみられたものだな・・・。
その言葉には「勝手に母上が決めた婚約なんだから仕方ないでしょ」と叫んでいた。
そんなはただ頬を朱に染め「好きでもなければ、兄様と何て結ばれないわよ、例え半分血が繋がってても・・・。」と語った。
その言葉に殺生丸はただ「母上も私の望み通りにしてくれる・・・。」と微かに苦笑をした。
そんな殺生丸の言葉には溜め息を吐き「ねぇ、殺はいつまでこのこと夜叉に黙ってるの?」と語った。
けれどの質問は無視され、ただと殺生丸はその場で甘い時を過ごすのであった。
〜 Fin 〜
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Music Box/Amor Kana 音羽 雪 by:イロドリアテ |