全ては思惑通りに・・・。
御母堂:そなた殺生丸のことをどう思っているのだ?
それが一番最初、殺生丸様に対する御母堂様の質問であった。
無論、私的に答えて良いのか分からず、寧ろ御母堂の質問に悩まされるのが事実であった。
:付き合ってること言っちゃえば?もう・・・。
御母堂の世話役として身の周りを片付けるのが、にとっての仕事であった。
勿論、既にこの仕事を長年してきてもう既に手慣れているので馴れている。
:・・・っう・・・言えないでしょうが、御母堂様にさ・・・。
はただ溜め息を吐きながらその場で書庫の整理をしていたのであった。
無論、は殺生丸の父、闘牙王の頃から世話役として犬一族に使えている。
無論、も犬族ではあるのだが、闘牙王、御母堂、殺生丸と世話役としての生活は慣れ親しんでいる。
何より殺生丸とは幼馴染み、そして同い年の為、殺生丸とは仲の良い存在であった。
:でも羨ましい・・・私が先に出会ってたら殺生丸様と恋仲になってたのに・・・。
の言葉にはただ溜め息を吐くしかなかったのであった。
無論、にとって一番の世話係が殺生丸なのであったのだが・・・。
:ならなってみる・・・。ま、私はどうでも・・・・。
はの言葉に硬直をしたのであった。その理由は無理もないことであるのだが・・・。
の背後には冷徹怜悧の殺生丸が居るのだから無理もない。殺生丸は苦笑をし、語ったのだ。
殺生丸:では試しに別れてみるか・・・。
は聞き慣れた声にが硬直している理由をやっと理解したのか背後を振り返ったのであった。
無論その場には微笑んでいる殺生丸様がいて、無論、には顔が近すぎる位置であった。
:っう・・・いつ居たの・・・?って私が悪かったから・・・。
殺生丸様から口付け交わされそうになり、咄嗟には首を横に振ったのであった。
はそんなと殺生丸の関係に苦笑をし、微かに微笑んだのであった。
:所でさ、も殺生丸様も御母堂様に伝えなくて良いの?
その言葉には微かに硬直をし、殺生丸様はただ冷静にの言葉を聞いていたのであった。
は微かに思い当たることがあったのか、やっとの言葉に気がつきは語り出した。
:って貴女気がついてたの?・・・。
の言葉にはただ苦笑をしながらも頷いたのであった。
の正直さにはただ苦笑をし、その場で隠しきれなかったことに呆れてしまったのであった。
:そりゃ・・・貴女、厨房任されてたのに私に任せるし・・・後は香りなども全て避けてるでしょ?
の言葉には微かにその場でただ苦笑をしていたのだが、更に殺生丸が抱きしめてしまったので溜め息を吐いた。
無論、も殺生丸もお互いのことなのでいずれ御母堂に語らなければならないのが事実なのだが・・・。
:うぅ・・・お願いだからまだ御母堂様だけには言わないでよ・・・。
と殺生丸が付き合い初めてからというものお互い身体の関係があるのも当たり前なのだが・・・。
お互いが余り会わなくなると、ほぼ身体だけの関係。それ故、身籠もるのも当然のことなのだが・・・。
:だ、そうですが殺生丸様・・・。
の言葉に殺生丸はただ無言であった。それはいつもの表情であるのだが、何かが違っていた・・・。
は微かに納得をしていたが、は瞬きをするばかりで、そんなを殺生丸は抱きしめながら告げたのであった。
殺生丸:を連れて帰るが問題ないな・・・。
その言葉にはただ溜め息を漏らすばかりである・・・。
そして殺生丸とを交互に見つめ呆れたのか語り出したのであった。
:ま、それが打倒というか、寧ろ、、御母堂様お気づきですよ?
その言葉には表情が微かに蒼白になったのはいうまでもない状況をつくったからであった。
そんなの様子にただ、そうただは呆れてしまったのであった。
:う・・・それ本当に・・・。
はいまだ殺生丸の腕の中にいるにも関わらず、はの表情を見つめ苦笑をした。
そしては溜め息を吐きながらその場であきらめたのか告げたのであった。
:前に私に確認に来たことあるから、おそらくはそうじゃない?
その言葉には溜め息を吐き出してしまったのであった・・・。
そして殺生丸の顔を見つめ、その場ではあきらめがついたのか告げたのであった。
:仕方ないかな・・・もう・・・。
前に聞かれたことがあるのは事実。そして御母堂からの質問が頭から離れることはなかった。
無論、は殺生丸のことを思考すると他のことに気を付けることが出来なかったからである。
殺生丸:話すのか?私は別に構わんが・・・。
その言葉にただは微かに頭を下げてしまったのであった・・・。
それもただ呆れながらである。無論、にとっては御母堂は苦手意識がありすぎる存在なのだが・・・。
:仕方ないでしょう・・・私自身、いつかは語らないといけないと思ったからさ・・・。
その言葉には溜め息を吐いてしまったのであった・・・。
無論、はまだ仕事が残っていたのだが、殺生丸に残りをに頼むように言われ、渋々続きを断念したのであった。
御母堂:殺生丸、そなた戻ってきていたのか・・・。
我が息子の顔を見ながら殺生丸の表情は微かに母の言葉に不機嫌になるのはいうまでもないことであった。
はで御母堂様の言葉に呆れてしまったのであった。無論、自分の息子にそのような態度だったからである。
御母堂:して、この私に何のようだ?
その言葉にはただ首を振るというよりも微かに殺生丸を見つめるだけなのである。
そんなに殺生丸はただ溜め息を漏らすだけ、そしては今まで御母堂とは余り私情関係は話をしないので緊張してしまうのであった。
御母堂:そなた結婚する気にでもなったか・・・。
その言葉には僅かに瞬きをしたのであった。御母堂の表情はただ真剣に殺生丸は見つめるだけである。
無論、は何が何なのか分からずじまいなのであるのだが・・・ただ殺生丸は何事もなかったように告げた。
殺生丸:あぁ・・・。
その言葉を聞いてはただ瞬きをするばかり、そんなの表情にただ御母堂は笑い出してしまったのであった。
無論、はそんな御母堂様の様子に呆れてしまったのであった。けれど御母堂は冷静になり語りだした。
御母堂:殺生丸、やはり父の言葉は偉大なのだな、あえて予想通りとはな・・・。
その言葉には瞬きをしたのであった。かつて過去に闘牙王が殺生丸に何を言っていたのか分からないからである。
御母堂の言葉にただ殺生丸はただますます不機嫌になるばかりであって・・・は溜め息を吐き告げた。
:あの・・・何が何だか私には分からないのだけれども・・・。
その言葉に御母堂はただを見つめ、殺生丸を見つめ考えてしまったのであった。
それから御母堂は落ち着きを取り戻したのか、椅子に座りただ溜め息を吐き、語り出してしまったのであった。
御母堂:そなたのことはから聞いていた・・・。ま、それ以上の付き合いではあるがな・・・。
その言葉にまた瞬き、確かに長年闘牙王や御母堂に使えているが、流石に御母堂からその言葉を聞くのは初めてであった。
そんなの表情に、御母堂はまだ気づいていないのかったのかと内心では実感してしまったのはいうまでもない。
御母堂:まだ分からぬのか?そなたが闘牙王の元に来た頃を思い出してみよ・・・。あれはそういう男だからな・・・。
その言葉には微かに思い当たることがあるのか僅かに殺生丸の顔を見つめ僅かにしてやられたと思ってしまったのであった。
無論、にとってはもう既に呆れ果ててしまっているのだが、それでもの思い当たることはどうやら御母堂の表情を察するに当りであったらしい。
:あれ・・・あれは本当のことだったんですか!?
御母堂はいまだ笑いをこらえているのか、真面目には御母堂の様子から真実だったんだと理解をしてしまったのであった。
無論、は以前、闘牙王に「お前はいずれ殺生丸から離れられなくなるだろうな・・・無論、殺生丸もだろうが・・・。」などと告げられていた。
:信じらんない。あの時、闘牙王はこうなること分かっていたということですよね??
その言葉に御母堂は微かに頷いたのであった。そんな御母堂の態度にはもう何もいう気力は失せたのはいうまでもない。
そんなに御母堂は溜め息を吐き、そして殺生丸の顔を見つめるなり呟いた。
御母堂:あの頃の殺生丸は本当にばかりを見ていたからの・・・。
その言葉には微かに思い当たることがあるのか殺生丸の顔を見つめたのであった。
あの頃から仕事の最中に妙に視線を感じると疑問を感じていたが、あれは殺生丸であったとは自身気づいていなかったのである。
殺生丸:くだらん・・・。
その言葉に御母堂は僅かに苦笑をしたが、はで殺生丸が恥ずかしいのだということを理解した。
結果的にはも殺生丸も両思いであったのだから、結果はこうなることは分かりきっていたことであった。
御母堂:して、今何ヶ月なのだ?
その言葉には微かに頬を朱に染めたが、殺生丸に抱きしめられかなり頬を朱に染めたのであった。
その顔に御母堂はただ呆然と見つめるだけであって、そしては溜め息を吐き、殺生丸の腕の中で言葉を告げたのであった。
:三ヶ月・・・です。あ、でも・・・。
その言葉にほぼ御母堂は微笑みその場を去って行った。
一度、背後を振り向き御母堂はただ「大事にせよ・・・。」などと告げて二人だけにさせてしまったのであった。
:何がなんだか・・・。
そんな御母堂の言葉にただはその場でまた唖然となってしまっていたのであった。
そんなを殺生丸は溜め息を吐きながら「行くぞ・・・。」と告げ、さっさと歩き出してしまったのであった。
そんな殺生丸にはただ慌て出し、その後を追って行ったのであった。
まだ式をするのは先の話。それでも今は殺生丸と傍にいられることだけが、にとっては幸せなことであった。
:ね・・・私のこと好き?
その言葉にただ殺生丸は「当たり前のことを聞くな・・・。」といわれてしまいはただ微笑んだだけであった。
殺生丸と共に歩き続けるとそこには見慣れすぎな人物、邪見やりん、阿吽がいたとか・・・。
殺生丸:・・・この殺生丸についてきていいのか?
その言葉には溜め息を吐きながら殺生丸の顔を見つめ、微かに殺生丸の唇に口付けをしたのであった。
そしては微かに微笑み「当たり前のことを聞かないでくれる・・・。」と告げたのであった。
そうそれは了承の言葉なのだから、それからはただ殺生丸を待っていた人物達に手を振り微笑んでいたのであった。
そんなの表情が何もかもが愛おしく感じられたのはいうまでもないことであった。
その後、は殺生丸との間の子供は無事生まれ、その子供には月影丸と名づけられた。
すべては闘牙王の思惑通り、殺生丸とはただ夫婦として幸せな日々を過ごした。
そんな二人を影から、りんや邪見がそれに阿吽が見守っていたことはいうまでもないことであった。
〜 Bonus Histry 〜
それから三年後の話である・・・。りんと邪見が食料を採りに行っている時の話である。
そう犬夜叉一行は殺生丸が今いない時にたまたま殺生丸一向と出会っていた。
りん:あ、かごめ様だ・・・。
その言葉にかごめちゃんはただりんちゃんを見るなり微笑んでいたのであった。
無論、りんの背後には、けれど犬夜叉一行にとっては初めてみる人物であったのか驚いていた。
犬夜叉:何だ・・・このガキ・・・それにお前誰だよ・・・。
はただ犬夜叉の顔を見るなり瞬きをし、微かに微笑んだのであった。
いまだに四魂の玉を巡って奈落とやりあっているのか、犬夜叉も殺生丸一行も同じ方向なのでよく出会っていた。
けれど、殺生丸の連れを見るのは久しぶりのことであったので、犬夜叉は新しい同行者に驚いていた。
そして母の傍で心地よく眠っている月影丸に触れようとした瞬間のことであった。
殺生丸:半妖風情が私の息子に触れるでない・・・。
はただ背後に殺生丸が来ていたのに気づき、僅かに溜め息を吐いた。けれどそれ以上にである。
犬夜叉はその言葉に停止状態、犬夜叉一行すらその言葉は初耳であったのか一斉に叫んでしまったのであった。
そんな犬夜叉一行にただりんは「そりゃ、様にも月影丸様にも会ったの初めてだもの・・・知らなくて当然だよ」など行っていた。
:話をしてなかったのですか?弟様には・・・。
は殺生丸に顔を向き、その場で殺生丸の表情を見つめ納得をしてしまったのであった。
はそんな殺生丸の表情から顔を背け、膝の上でいまだに眠っている月影丸の髪を撫でたのであった。
殺生丸:用がないなら犬夜叉よ・・・とっとと去るが良い。
殺生丸の表情が不機嫌なのを理解したのか、犬夜叉一行はその場を去っていったのであった。
そんな犬夜叉一行を見つめたは溜め息を吐き、殺生丸を見つめたのであった。
:犬夜叉にそこまで態度表さなくてもいいんじゃなくて?
けれど、殺生丸はただ溜め息を吐き、息子の寝顔をただ見つめるだけであった。
その頃、犬夜叉一行はただ、先程の出来事にいまだに驚いているのか語り合っていた。
弥勒:驚きましたよ・・・まさかあの兄上がご結婚なされていたとは・・・。
その言葉にただ犬夜叉は「ッケ」といいながら表情を不機嫌にしながら歩いていたのであった。
そんな犬夜叉に、かごめは呆れ、そして「でも、幸せそうだったわね・・・。」などと語っていたのはいうまでもないことであった。
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Music Box/遠来未来-Enrai_Mirai- by:夢旅-ゆめたび- |