星に願いを



星に願いを



      ・・・・いつもの夜・・・・ 
             ・・・・いつも変わらぬ夜空・・・・ 
  

  王族内では、王女レスラ・ラーナスにふさわしい男性を捜していた。 
  けれどもレスラは、そんな父・母の勝手な言い分が嫌いだったのである。 
  青の瞳は、最高の力を持つと言われ、その瞳は、王族内でも長年引き継がれていた。 
  彼女には、誰も友達が折らず・・ただ、毎日を学問で励む日々であった。 
  

  レスラの楽しみと言えば、城を抜け出し城下町で遊ぶ事だった。 
  レスラが村人達の笑顔を見るのが、好きな理由は、城下町に活気が溢れているからだった。 

  
  そしていつもの用に、いつもの夜は、訪れた。
  そしてレスラに、災厄な日が訪れたのである。 
  その日は、ラーナスの王家に、ふさわしい男性、すなわち婿(むこ)を親戚に教える時でもあったからだ。 

  
  レスラは、その日自分の部屋に鍵をかけ、ずっと部屋にいた。 
  けれどもレスラは、城から抜け出し、城下町へ逃げたのである。 
  もちろんそれは、兵士達が築くはずなのだが、今は、晩餐会の準備に励んでいた。 

  
  レスラの部屋の窓側には、大きな木があり、そこから抜け出せたのである。
  そしていつもの用に城下町で、村人達とふれあっていた。 
  所が、その村人の中には、商売人がレスラに話しかけるのだった。 
  売りつけるかのようだったが、レスラは、はっきりと断っていた。 

  
  けれども今日は、何故だかその商売人がしつこかった。 

  「お嬢ちゃん。この耳飾りいらんかね?似合うと思うよ!」 

  それは、青緑色をし、羽の付いた小さな耳飾りだった。 
  レスラは、お金を持って折らず、欲しかったのだが、断ったのである。

  「本当に入らないのかい?1000ペクトルから500ペクトルに安くするから」 
  レスラ:でも私お金がないんです。本当にごめんなさい! 

  けれどもその商売人は、裏商売人で、奴隷として人を売るのが商売であったのだ。 
  とうとうその商売人も諦めたかのように見えたが、諦めなかったのだった。 

  
  強引にも馬車に乗せようとしたのであった。 
  けれどもレスラは、何回も暴れていた。 
  一方お城の方では、王女が、部屋から出ないことに築いた兵士達だった。 
  そして王女の側近の召使いに鍵を開けさせると、王女は、また逃げていた。 
  王女が裏商売人に狙われてるとも知らなかった兵士は、急いで王女を捜すように命令をした。 

  
  所が、王女は、危うく馬車に乗せられそうになった時であった。 
  一人の男性が、レスラの前に現れ、裏商売人の前に剣を抜いた。 

  「奴隷として売ろうとしていたようだが、そうそうにこの村をされ!」 
  「ひぃぃぃぃぃぃ」 

  商売人は、馬車を急いでだし、村を去っていった。 

  「裏商売人に狙われるほどそなたは、綺麗なんだな?名は?」 

  一刻の王女が、城下町をうろちょろしてると村人にばれてはやばかった。
  そして裏商売人の事も学んでいたため何とかもがくことも出来た。 
  王女は、助けて貰った男性に偽りの名を教えることにした。 

  レスラ:私の名前は、レナ。さっきは、助けて頂いてありがとうございます。
  「そんな事などない。俺の名は、クリス。何処かに行くか?」  
  レスラ:でも私お金持ってません! 
  クリス:別に構わないさ・・ 
  

  二人は、泉など様々な場所へ行き最後には、城下町に戻って来た。 
  そしてクリスは、レスラの為に、十字架の耳飾りを買った。 
  そしてそれを、レスラの耳に付けた。 
  レスラ:こんな高価な物。私は、受け取れません! 
  クリス:レナ・・俺は・・ 
  レスラ:ごめんなさい。もう私戻らないと・・ 

  レスラは、そのまま城へと戻って行った。 

  
  数日後、婚儀の日にちが決まってしまった。 
  時々クリスとレスラは、城下町でよく待ち合わせをした。 
  そして、いつもの用に夜になるまで遊んでいた。 
  レスラは、婚儀が迫っていても、胸が苦しい気持ちでいっぱいだった。 

  
  だが、婚儀が迫りクリスと城下町であうのが遠のいてしまった。 
  そうクリスから告白され、返事を満月の日に待つと言われたのである。 
  その夜は、王女の婚儀であった。 
  そんな時に始めて気が付いたのである。 
  クリスを好きになってしまった事。 
  今、親に反抗しても無意味になってしまうこと。 
  クリスと出会った事が、レスラは、後悔をしてしまった。 
  そしてずっと部屋に鍵をかけ泣いていた。 

  
  満月の日。 
  婚儀を祝うかの用に、教会に人が集まり出していた。 
  もちろんレスラも準備を始めようとしたが、どうにもクリスの事でいっぱいだった。 

  
  レスラは、決意をしてクリスに会うことを決意した。 
  そして、最初に出かけたあの泉へと向かった。 

  
  クリス:やっぱり来てくれたんだね。 
  レスラ:私・・どうしても言い出せなかった事がクリスにあったの? 
  クリス:それは、俺もだよ? 
  レスラ:どういうこと? 
  クリス:それは・・ 
  
  「王女!探しましたぞ!」 
  
  兵士がレスラを迎えに来てしまい、とうとうクリスとレスラは、離れてしまった。 
  そして婚儀の最中であった。 
  王女は、父・母の決めた男性を夫とは、認めなかったのである。
  そんな時だった。 

 
  クリス:レナ!! 
  レスラ:え?どうして・・ 
  クリス:僕は、アーラスの一族の王子なんだ? 
        :でも君が婚儀をすることは、知ってたよ? 
  レスラ:母様・・許して貰えますか? 

  
  母と父は、娘の最後の願いを聞き入れてその日にクリスとレスラは、婚儀を迎えたのである。 
  始めての恋する者にキスをされたレスラ。 
  でもそれは、星の導き。 
  クリスは、レスラが仮の名を使っていたことも知っており。 
  小さいときからレスラを見ていた。 
  幼なじみ見たいな物だったからだった。 

  
  そして、これからこの二人の物語は・・・・ 
  今のあなた達が想像しても構わぬ未来かも知れません! 

  
  それは、星の願いのたまものだから・・ 
  二人の未来は、これからなのです。 
  

                                                  〜 星に願いを END 〜 


INDEX BACK

Music Box/Natural Sound by:ユグドラシルの運命