は従兄弟であるイザークにお願いを得て、何とか別荘を借りられた。
それでも何処かイザークが来るという事に不安で溜まらなかったのか、僕に愚痴を言ってくる。
キラ:分かったから・・・だから・・・落ち着いてよ・・。
僕はもう何度のこの愚痴を聞いた事だろうか、明日からの準備をしないと行けないのに・・・。
それはも同じ事だろうという事を思っていた。もイザークから借りた別荘で過ごすからだ。
:これをどう落ち着けっていうのよ!キラ・・・おかっぱ何とかしてぇ〜
従兄弟にも本音をいうは可愛いけど、正直僕といるとイザーク機嫌悪いし・・・・。
そうとうにに対しての過保護がある事も知っていた・・・。
あれ、そう言えば今僕が思った事・・・確かイザークの別荘って・・・。
そう浜辺近くである事を思い出した。そして同時に僕の別荘の場所にも近い所だったはず・・・・。
キラ:・・一つ聞くけど、その別荘って浜辺近くの・・・・。
私は受話器越しからキラの先程の言葉を聴いて、手が震えだした。
確かに浜辺近くだけれどもその場所の地域も余り知らない。
それ以上に毎回途中から従兄弟のイザークが乱入してくるので気にした事はなかったのであった。
シンやレイは気にしていないんだけど、ルナマリアはイザークが来ると叫んでるし・・・。
:っへ?そうだけど・・・・。
僕は溜め息を漏らした。夏休みになるとイザークと会う回数が多いからだ。
それもこれも過保護なイザークは全て、がいるからであるという事を僕は理解した。
キラ:僕も多分ご近所にいるけど・・・イザークから何も聞いてない?
溜め息ながらにその質問をしたけれども、の驚きの声で知らされていなかった事に気付いた。
問題は僕の幼馴染のアスランとイザークを会わせてはならないという事であって・・・・。
:キラぁぁぁぁぁ〜先に言ってよぉ〜そっちに行ったのにぃぃぃぃ〜
嫌、逆に僕の方が困るからを連れてくる事によって・・・。
どうやら相当に明日が僕らにとって不幸とでるか幸と出るか分からなくなってきたのだった。
1日目 潮の香り漂う浜辺
シン:溜め息漏らしてると幸せが逃げるぞ・・・。
もう幸せより不幸が舞い降りてきてますわよ・・・。
そう、イザークが来る事は此処にいる仲間は承諾済みなように今日を楽しみにしていたのだった。
:はぁ〜溜め息が漏れる事をしてくれたのは誰かしら・・・。
嫌みったらしくシンにぶつけてみるものの、その言葉は完璧にシンには効果はなし・・・。
まぁ〜この仲間で過ごしてれば当たり前なのかも知れないのだけれどもね。
ルナマリア:そんなにイザークさんに来てもらうのが嫌なの?・・・。
当たり前だ!何て大声で叫びたいんだけど、イザークが過保護なのは既に自身が承知していたのだった。
幸いは既に呆れて、何もイザークに反論する気にはなれないのだが・・・。
:んな事言ってないでレイは!?遅くない・・・。
提示時刻には守るはずのレイはいつまでたっても来ないような感じだった。
忙しいのはお互い様何だけど、レイが連絡くれないってのは少し不思議な感じがした。
シン:レイなら先に行ってろ・・・だって・・・後から行くから・・・。
また溜め息が漏れた。シンに伝えるとろくでもない。
特に用件等では余り他人には伝えないというよりか、忘れがちという方が正しい。
:はぁ〜そう言う事は先に言う・・・。仕方ない・・・行くわよ・・。
半分は呆れがちにその場で、は電車に乗り込む。
目的の場所、それ以上に同じ電車にキラ達が乗っている事も知らずに・・・。
シン:此処、空いてるな・・・おぃ、ルナ・・・。
座席を探してシンが見つけた向かい側には・・・・。
僕はネイを見つけて、は僕を見つけて同時に溜め息を付いた。そして・・・。
キラ&:何で一緒の電車・・・。
人差し指で、僕もも互いを見つめながら苦笑いしている。
どうせなら昨日の電話で話しをしたように、時間帯をずれるように計画したのに・・・。
キラ:こっちはアスランが遅れて・・・。
そう呟きながら僕は窓側に座っているアスランを見つめる。
何処か僕の向かい側に座るラクスとカガリが瞬きをしながら楽しそうに見つめているが・・・。
ラクス:ねぇ〜キラ、此方はどちら様で・・・。
ラクスは僕に対して質問をしてきて、逆に言えばの方は・・・。
私はシンによって一度後ろを向いてルナマリア達と向かい合った。
シン:・・・そいつ誰?
互いに同じ質問をされて二人同時に溜め息が漏れた。
理由は簡単なものの、今まで語った事など一度もなかったからである。
:いや・・・キラとは・・。
どう説明しても恋人のように思えてしまうのだろうか・・・。
それでも簡単に語れば幼馴染、その説明はラクスが簡単に信じてくれたのでそれで良かった。
キラ:はぁ〜取り合えずは座ったら・・・。
仕方なくシンの隣に座るけど、今後の方が私達にとっては不安だった。
シンとルナマリアは何事もなかったように電車には乗っているけれども・・・。
カガリ:へぇ〜お前にあんな可愛い幼馴染がいるとは知らなかった・・・アスランだけだと思ったのにな・・・。
僕との出会いは本当に簡単だった。
僕がいつものように公園で遊んでいた時に、偶々と仲良くなったのが切っ掛け・・・・。
それ以来、僕らはたまに遊ぶような中になったのだけれども・・・。
まさかがあのイザークの従兄妹に当たるとは知らなかったのだから・・・。
キラ:まぁ〜僕はとの兄とは中が良いけど・・・でもなぁ〜
そう僕は昔から遊んでいる中だし、僕らにとってはもう腐れ縁のような感じだった。
ラクスは僕に向かって、瞳を輝かせながら会話をし始める・・・。
ラクス:私、是非ともとは仲良くなりたいですわ・・・。
つまりはラクスはと友達になりたい訳で、僕は別に構わないのだけれども・・・・。
問題はイザークな訳で、僕の周りの友達とはに仲良くさせたくないような感じだったし・・・・。
キラ:ちなみ話せば場所も一緒だよ・・・そうでしょ・・・。
ラクスの勢いに負けてしまって、昨日電話で話をした事を語ってしまった。
そんな僕には少し呆れて、そのまま窓を見つめながら語り出すのだった。
:ついで言えばあのうざぁ〜いおかっぱも来るわよ・・・。
カガリ:おか・・・っておい・・・。
カガリはネイの言った言葉の単語を理解したのか、呆れがちにネイの顔を見ているのだった。
そう簡単に言えば大正解、イザーク・ジュールも後で来るという事・・・。
ラクス:まぁ〜そうですか・・・では是非に、キラ・・・を誘って下さいな・・・。
僕にとってもにとっても心の中では同類な気持ち・・・。
お願いだからそういう事だけは、簡便をして下さいっていうのが本音です。
ルナマリア:でも歌姫よ・・あのラクス・クラインよ・・。
:ねぇ〜・・・。
はぅ〜既に私は知ってるのに、でもキラの婚約者って会った事なかったのよね。
毎回遊びに行ったりもしてたけど、お互い今は忙しい身だからなぁ〜
:はぅ〜分かった・・分かったから・・。
そんなこんなでキラと約束をしてしまい。お互い同時に溜め息を漏らしてしまったのだった。
後々、この会話をアスランは知らずにいたのも真実で・・・。
何はともあれ電車での会話は、滞りなく終わりを告げようとしていたのだった。
そしてがアスランと会話をするのはこの後だという事を今の僕は何も知らない。
そしてそれがアスランとにとっての恋愛感情を持つことも何も知らない。
そのせいで、この夏休みが波乱万丈な日となる事も・・・・。
:はぁ・・取り合えず部屋決めなさいよ・・。
イザークから借りた合鍵を利用して、別荘に入った。
其処は以前来た場所と何も変わりはなくて、それでいて何処かこれから先が楽しく思えた。
シン:前と同じ部屋で良いだろ・・・。
そう呟きながらシン達は二階へと上がって行くのであった。
そんな行動をは内心見つめながら、安堵の溜め息を漏らしたのであった。
:所でシン、レイはいつ来る訳よ!
ふと何かを思ったのか、はシンに質問をし始めたのだった。
シンはそんなに、質問を答えだした。そう呆れながら・・・。
シン:夜当たりだろ・・・所で携帯持ってるならレイに連絡入れれば良いだろ・・・。
シンは何処かを見つめながら、溜め息を漏らしていたのだった。
そしては一階の奥の部屋である厨房へと向かった。
:はぁ・・軽めの食事だけは作りますか・・・。
ルナマリア達はこうなると何も聞かないし、これから先の計画で夢中だった。
そんな行動にネイは理解しているのか、昼食の準備に集中をしていたのだった。
シン:・・・海行こうぜ!
昼食の準備が出来ればこれだった。時間帯的には丁度いい時間だが・・・。
はこういう時だけはシン達の行動を悟っているのであった。
:はいはい・・・準備出来てるわよ・・・。
自分はシン達の姉かという気持ちになりながらも、その場から海辺へと向かうのだった。
その頃、キラ達も同じように海辺へと向かっていたのだった。
アスラン:キラ・・これで準備良いのか?
そう呟きながら僕に問いを聞いてくるアスラン。今はラクスも僕もカガリも皆が水着姿だ。
それに、ネイ達も同じように行動をする事も何となく分かっていた。
キラ:うん・・・助かるよ・・・。
テントの準備をひと段落ついた達と僕やアスラン達はお互い別行動に楽しんでいたのだった。
そんな行動に、安堵を漏らすのも楽しいからであった。
ルナマリア:それにしても、相変わらず料理は得意よね・・・。
:私も見習わなくちゃ・・・。
そんなルナマリアの言葉を聴いた私は、硬直をしてしまった。
一度、ルナマリアにバレンタインに手作りチョコを作りたいという要望からだった。
その時に一緒に作ったチョコの出来といったら天と地ほどの差だった。
砂糖の分量をルナマリアは間違えるわ・・・調味料は危うく塩を入れる所だったような感じで・・・。
:ル・・ルナは今のままでも十分良いわよ・・・。
冷や汗上にが告げるのも、無理もない事であった。
そしてネイはというと、飲み物を買ってくると伝えながらその場を離れた。
:冗談じゃないわよ・・・ルナの料理だけわ・・・。
そう呟きながらは何処か青筋を浮かべていたのだった。
そう正確に話せば、遠くまで来過ぎてしまい所謂迷子という奴だった。
:・・・・・・・・えっとどうしよう・・・・ν
そんなを見つめていたのは、キラの親友のアスランだった。
アスランは、準備が終えてひと段落ついたのか飲み物を買いに出かけていたのだった。
そして、飲み物を買い終えた頃、余りこの場所ではみない人物を見かけたのだった。
そうそれが、だった。正直、は余り別荘から離れた場所を知らないのが真実。
殆どはイザークが、が思っていた事を先にしてしまうので・・・・。
この地方の事に関しては余り知らないなのであった・・・。
「嬢ちゃん迷子・・・。何なら俺達と・・・。」
は顔から嫌な表情を見せながら心の中で思っていた。
そうこれはあきらかにナンパ・・・。今、この状況を見ても救いの手立てはない。
:えっと、ごめんなさい。待ち合わせ・・・。
丁重に断る事が、今この場で出来る精一杯の事だろうというのがの考えだった。
そんな行動をアスランに見られていたのは、にとって幸運だったのか不幸だったのか分からなかった。
アスラン:悪いけど・・彼女は俺との予約済みでね・・・。
そんな言葉を呟いた人物をは人目見た瞬間に分かったのだった。
その藍色の髪に、翡翠の瞳の彼は先程、キラと共にいた人物であって・・・・。
その場でナンパをしていた男達は去っていってしまったのであった。
は何処か一安心を付いたのか、安堵したのだった。
:有り難う・・・貴方、キラ達と・・・。
アスラン:どうせだから俺と暫く付き合ってくれるよね・・・。
そうさらっとアスランはの前で黒い事を語ってしまったのだった。
は何処か、これがキラの親友なのだろうかという疑問が浮かんでしまったのだった。
:え・・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜
腰に手を回されて結局連れてこられたのは、浜辺から少し離れた場所。
そう、此処からは海が良く綺麗に眺められる場所であったのだった。
:・・・・冷たい・・。
そう呟いたの頬に当たったのは缶ジュースだった。
先程と何処か気配は違うが、は暫く迷子になるのが嫌だったのでアスランに付いてきたのだった。
アスラン:さっきから歩いて咽喉が渇いただろ?
そう微笑むアスランには何処か素直に受け取ってしまったのだった。
その隣にはアスランも腰をかける。何処か、その顔は清々しい表情をしていたのだった。
:貴方、キラと一緒にいたよね・・・。
そう呟きながら缶ジュースをは飲んでいる。
そんな態度にアスランは何処か可愛いと思いながら言葉を告げる。
アスラン:そんなに俺の事気になる・・・・。
そんな言葉を耳元では聞き取ってしまって・・・・。
何処か咳き込み始めてしまったのだった。
:・・・ケホッケホ・・・行き成り何?
はそんな答え方をされて頬を赤く染め始めるのだった。
そんなを見つめながらアスランは、頭を撫でているのだった。
アスラン:じゃぁ〜さっきのお礼もかねて俺からのお願い・・・。
は何処かアスランの考えが理解出来ず、その場で考え込んでしまった。
けれどもの思考回路で理解できるはずもなく、答えは・・・・。
:私に出来る事なら・・・。
そう答えたのがが、後に後悔する理由となるのであった。
そうアスランとイザークの関係を知っていなかったのが、後々には辛すぎたのだった。
そして不思議とがアスランに恋愛を抱くのも夏の終わりごろ・・・。
互いが始めたゲームが切っ掛け、そう事の始まりは此処から・・・。
アスラン:俺の婚約者になってよ・・・。
簡単にその言葉を告げるアスランには何処か戸惑いながら・・・・。
そしてそれが何を意味するのかを知っていながら、は返答をし始める。
:は?だっているでしょ?私まだ・・・。
そんな言葉を口にしながらも、はアスランの笑顔に弱く・・・。
そして何処かアスランはに近づいて来て、もう一度言葉を告げる・・・・。
アスラン:俺が君に言ったんだから良いよな・・・・。
そしての頭を撫でるアスラン、何処かはアスランには強気ではいられないらしい。
そんなは何処か、アスランの行動を滅茶苦茶に思っていた。
:だから・・・何で・・・。
どうしてこうなったのか問いただそうとした時だった。
はアスランに人差し指を口元に触れられて、そして正面からのアスランの顔。
アスラン:例えでいうなら一目惚れ・・・。
そう笑顔でアスランはに告げる。
何処かネイはそんなアスランの行動に照れ始めていたのだった。
:はぁ?
曖昧な返事をはした。
それに満足したようにアスランは立ち上がって・・・・。
アスラン:そういう事だから・・・じゃぁ〜行こうか・・・。
そしてまで、アスランに腕を掴まれて立たされた。
いまだにアスランは笑顔を絶やさずにを見つめている。
:ど・・・何処へ・・・。
は何処か不安になりながら、アスランに何処へ行くのか問いただした。
その答えが案の定、の予想をした場所であって・・・。
アスラン:キラ達のとこ・・。
キラには電車内で十分に小声で注意をされていた事をすっかりと忘れていたのであった。
そしては何処か考え込みながら・・・。顔からまだ赤く頬が染まっているにも関わらず・・・。
:私、別荘かえる・・・。
初対面にも関わらず、は名前すら知らないアスランに何処か照れていた。
そして反発する事すら出来ない。そう従兄弟のイザークにしているような口論がっだ・・・・。
アスラン:何で?
黒い言葉をアスランはまたの前で告げる。
それに照れながら、アスランの顔をは見つめ思いっきり照れ隠しに告げた。
:ご自分で考えて下さい///。
そんなの態度を正直アスランは可愛いと思ったのであった。
そしてはというと、アスランに反発出来ないのを何処となく悔しがっていたのだった。
アスラン:何を・・・。
また白を切ったような言葉を告げる・・・・。
そんなアスランの態度にはもう何も告げる気力はなくて・・・・。
:もう良いです。助けてくださって有り難う御座いました。
はその場で缶ジュースを飲み干して、アスランの顔を見ないようにした。
いまだにアスランは笑っている。そして、はそんなアスランを見つめて帰りに向いた。
結局はあの後、迷いながらも一人でシン達の下へと向かった。
ちゃっかり、その背後にアスランがいる事など知らずに・・・。
そしては飲み物を買うことをすっかり忘れていたのか・・・。
その為か、ルナマリア達には何があったのか直ぐに分かったのかからかわれてしまったのであった。
その日、そんな事があった夜、何も知らないレイにが愚痴を語っていた・・・。
ルナマリア達にはそのい会話は、何処となくその内容を理解していたのだった。
それからという事、次の日からにとっては幸か不幸かの日々が始まったのだった。
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Music Box/G2-MIDI 真河 涼 by:空と風が出会う場所 |