機動戦士ガンダムSEED&DESTINY -- To be --





To be



コロニーやプラントといった宇宙での生活が当たり前となって久しい

こんなにも大きな世界で、二度も起きた大きな戦争。

そんな世界の中、君と出会って、戦争でボロボロになって行った僕は

君の笑顔で優しくなれた。

つらかった時、苦しかった時、何時も側にいてくれたのは、

幼馴染のアスランでも、双子のカガリでも、僕にたくさんの事を

気付かせてくれたラクスでもなく、君だった。

生きている限り、僕らに終わりが来ることはないと、これからもずっと

信じていこうと、そう思える位に。



「ねぇ、。」

「なぁに?」

「あんまり見つめられると、流石に照れるんだけど・・・。」

「だってキラを見てると、飽きないんだもん。」

「それは、僕も一緒だけど。」

「なら、良いでしょ?」



僕達だってそれぞれが一人の人間だから、時には喧嘩して衝突したり

する事だって、そう数は多くないにしろ、ある事はある。

夢や希望だけを歌う唄のように、全てはうまくいく事ばかりじゃない。

だけど、戦争の最中にいた時に感じていた孤独感は、ない。

そこ君がいて、君が僕を見つめていて、それが今じゃ当たり前の事で。

だけど、やっと気付けたんだ。

そんな当たり前のことが全てだって・・・。




「何考えてるの?」

「え?」

「邪な事〜?」

「ち、違うよ!急に何を言い出すかと思ったら・・・。」

「だって、何だかキラ、ずっと私の顔を見て笑ってばっかりなんだもん。」

「笑ってるって言うか・・・幸せだな、って思って。」

「幸せ?」

「うん。がこうして僕の傍にいてくれて、幸せだなって。」

「なら、私も幸せだよ。」

「ん?」

「こうして、私の傍に大好き・・・ううん、愛するキラがいてくれるから。」



そう言いながら重ねてきた彼女の左手の薬指に光るのは、僕の同じ手の指に

ある物と同じデザインの、サイズ違いの指輪。

いつか見た映画のラストシーンみたいに、多分ステキには行かないだろうけど、

二人で選んだこのリングの裏に、二人だけの約束を刻んで、これから先の長い

人生という、僕ら二人の旅路に誓いをたてた。

今までも、これから先も、僕はこの重ねてくる小さな手を握って、

二人で朝と夜を重ねていく。

そして、それはいつか永遠になると、そう信じてる。

ぎゅっと華奢な身体を抱き締めれば、胸に込み上がってくるのは、

溢れんばかりの愛しさ。

を想う気持ちは、誰にも負けないと言う自負はあるけれど、

止まる事を知らない限られた時間の中で、どれだけ君の事を愛せるだろう。

例え、全てを闇へと誘う神様がいたとしても、僕達がお互いを想う

この気持ちは、絶対に消せはしないんだから。



「ずっと傍にいてね、キラ。」

「それは、僕の台詞だよ。ずっと傍にいようね、・・・。」



愛という意味に気付くほど、僕は君を愛してる。

それは、すごく単純なことで・・・ただ、君を守り続けていくだけ。



   それが、僕が出来る、君への愛情表現だから・・・。



サイト始動後、二度目の20万HIT御礼夢、キラver.でした。
シンやアスランと違って、どうもキラの場合は精神的な話に片足を

突っ込むような雰囲気になっちゃってます。
・・・まぁ、キラがキラ様であるが故でしょうか(ぇ

Thanks second 200000HIT!!

By:桐原 瑞稀様

written by mizuki kirihara / (C)Lunatic Gate

・・・・・・・・・////
すっごく甘い小説でした何だか・・・

頂いた瞬間に何だか、トキメイテ(はい?)
んにしても戦争終戦後のお話ですねν

素敵盛りだくさんの小説を頂かせて貰いました。
これからも頑張って下さいね。

七瀬 ネイ