沈黙は何処まで続くのだろうか。この結果を齎したのは異なる世界、異世界より来た者。
けれども一人の弾丸が、三人も黙らせてしまっていた。無敵としかいいようのない結果がこの状況である。
ロイやエドワードは冷や汗をかいているが、は平然としている。
溜め息が漏れるのも仕方のない事であって・・・突然の東方司令部での騒動。
リザ:大佐、ご説明下さい・・・。
アルフォンスが訪れた後の事、気になりかけているのか東方司令部の人が司令室に駆け込んでいた。
そしてその光景を見るからには仕方なく、何故ならロイとエドワードがもめている中での一人の女性。
二人して嫌な顔を見ているものの、は気にしている態度はなく・・・。
アルフォンスはアルフォンスで、この状況を説明出来ずにいて・・・。
ロイ:鋼の・・・この状況をどう説明すれば良いのかね・・・。
冷や汗を流しているのは、二人だけであって案外、中が良いのか分からない。
合図をするなりその場から逃げ出そうと走りだしたのだが、結果、ロイはリザに止められエドワードはアルフォンスに抑えられた。
そして何故か今に至る結果となってしまった。
はで何を説明して良いか分からず、一先ず先程から考えていた事にしていた。
紡がれる時空の中で
結局は全て説明をしていたのだが、やはりこの状況からいって・・・。
ロイは女を連れ込んだと思われており、エドワードは女を拉致したと思われていても仕方がなかった。
二人して同時に溜め息が漏れる。はでそんな二人を見つめていた。
思った事は何処かしろ、二人は犬猿ながらも仲が良いという感情だけであって・・・。
エドワード:中尉・・頼む・・これで分かってくれ・・。
エドワードは鷹の目に総統懲りているらしい。それはロイの行動を見れば分かるのだが・・。
今だ、信じられないような状況に、ホークアイ中尉は大佐とエドワードを見つめている。
リザ:結論から言います・・つまり、知らぬうちに此方に居たと・・。
その声は正しく、射撃のようであって心臓の鼓動を大佐とエドワードは早まらせた。
そうまるで、命が縮んだと思うような・・冷や汗を垂らしているのだ・・。
そんな沈黙状態の二人は、どうやら真面目に今後の不安を考えているらしい。
ホークアイ中尉は、に表情を和らげ、自身に質問をしてきたのであった。
リザ:所ではどうするの・・・。
先程の会話からは自己紹介を終えたのか、話をしていた。
そしてもこれから先はこの世界の住人として生活しなければならない為かいろいろと必要になってくる。
:うぅ〜でも、この世界って私の世界と同一人物存在するみたいだし・・・。
:生活を如何して行くかとなると・・・うぅ〜ん・・・
は考えていた。父親から神獣が盟約を結ぶのは時間がかかることだろう。
かといってこちらの世界では魔術を使おうものなら、この世界の理を盟約で結ばなければならない。
:はぁ〜責めて錬金術でも使えたらなぁ〜
そんなの言葉は、溜め息からも今後の行く末を考えていたらしい。
そして何より、此方の世界で錬金術を使用出来る可能性がにとっては左右していた。
エドワード:何、使えるの・・・?
その言葉を聴いて反応をしたのはエドワードであって、は多少驚いている。
後々、説明をされたのだがこちらの世界にも錬金術は存在するらしい。
変わらないことといえば質量保存の法則らしい。
説明されればされる程、殆どこちらの世界も似ているらしくは少し安心していた。
:でも多分、何処かしろ異なると思うけど・・・。
そのままの世界の錬金術の説明をされた。多少は似ているのだが、多少違っていた。
この世界では練成陣を使用するらしい。けれどもの世界では練成陣よりも言葉の言語で使用する事があるらしい。
エドワード:つまり、魔術と似ていると・・・お前の世界では・・・。
エドワードは少し考えているのか、の事に多少は興味を持ったようだった。
それ以上には錬金術の事については、余り語りたくないようであって・・・・。
:うん・・・まぁ〜でも何時もお父様に怒られまくり、何で魔術には無頓着なんだって・・・。
に苦笑いをしているからか、エドワードはそんな表情を見て可愛いと思っていた。
そして何より驚いたのが、が余りにもロイやここにいる人々と仲が良かった事であって・・・。
エドワード:っで・・・これからはどうするんだ・・・?
エドワードはそんな様子を見つめながら、のこれからを気にしているようであって・・・。
アルフォンスはそんな行動を楽しく見つめていた。何故か、エドワードはに対して過保護になっている。
:それ何だけど・・・
は暫く東方司令部にいる事を話していた。そして何よりこれから先の事は考えているようだった。
そんな中で、は一先ず父親との連絡手段が先程のスフィアにしかないらしく・・・。
リザ:それは構わないけど・・・つまりは軍人になるという事・・・。
リザはの言葉に驚いているらしく、冷静に語りだした。
それは誰もが同じらしく、は何時も普通だった。冷静に考えた判断らしく・・・。
:まぁ〜平たく言えば・・・。
皆が有り得ないと思っているらしく、その場の光景は殺伐としていた。
そして何より、エドワードは反対をしているらしく、はで変わらないと思っていた。
:だって、それ以外は・・・。
は前を見つめる事しか余りしない。
ホークアイ中尉はそっとの肩に触れながら、言葉を交わす・・。
リザ:まぁ〜それは暫く、落ち着いてからにしてみたら・・・今日はどうするの・・・。
ホークアイ中尉が溜め息を漏らしながら今日の事を思っているらしく・・・。
ネイは暫く考えてから何も浮かばない事を思い出した。そして何をすれば良いか分からず・・・。
ロイ:それならば・・・私の自宅で今日は過ごせばいいじゃないか・・・
その言葉に敏感に反応をしたのが、が最初に告げた兄と呼ばれたエドワードであって・・・。
ロイは、ネイを誘うのに何も思っていないらしく・・・。
エドワード:絶対、大佐の家は駄目だぞ・・・・・・
は苦笑いをまだしていた。正しく、何時も知っている自らの兄のパターンらしく・・・。
アルフォンスはそんな兄を見つめながら一言呟いてしまった。
アルフォンス:過保護・・・ν
兄に顔を向けないのは思った言葉に何が反応するか不明らしく、それ以上に敏感な兄に刺激されたらしい。
はアルフォンスを見つめながら、自分そっくりだと思ってしまった。
:私・・・気にしないけど・・・。
はエドワードを説得させる事が苦手だと思った。
己の世界でも何時もそうであったように・・・。
エドワード:俺が気にするんだ・・・・!
東方司令部の人々からはやはり過保護と思われ続けていた。
エドワードの話には既に皆が付いていけず、結局は話の結果ロイの家にお世話になる事になった。
ロイ:っでは、行くとするか・・・しかし、その格好では・・・。
それから直ぐにだろうか、ホークアイ中尉が服を用意してくれたらしくそれに着替えなおした。
そして何よりあまり気にしていないのか、何故か皆がを注目しているのだった。
エドワード:あぁ〜やっぱり心配だ・・。
アルフォンスが耳元でに呟く・・は只、そんな感覚を持つエドワードを可愛いと思ってしまった。
理由上、この世界ではの知っているエドワードの年よりも年下らしい・・。
アルフォンス:兄さん・・大げさすぎるから気にしないで・・。
:う・・うん・・。
そんな言葉を聞いたのか、エドワードの態度が益々、過保護な状態に成りつつある訳であって・・・。
はその二人の関係を見つめながら、半場強制対策としてロイに連れて行かれた。
その後、二人の喧嘩はホークアイ中尉の手によって制裁が下る訳だが・・・。
結果、ロイとはその相場を知る事はなく・・・後に、ハボックから知らされる事になった。
:はぁ〜あの、大佐・・・。
東方司令部から少し歩きだした頃、周りを気にしているのかは少し恥ずかしがっている。
ロイは何故か溜め息を漏らしながら、立ち止まり後ろを向いて一言告げた。
ロイ:ロイだ・・・。
先程までの表情と違ったのかは、顔を見つめていた。
多少、冷静さを取り戻したのか、ロイに関しては親しみがあるにも関わらず会話を拒んでいた。
:っへ・・・え、でも・・・
はロイの眼差しに負けたのか、多少困りながら顔を伏せた。
ロイはネイの表情が次々変わるので可愛いと感じていた。そして多少は興味を抱いていた。
ロイ:何時もの呼び方で構わない・・・。そう話したはずだが・・・。
それでもネイは多少、拒むのだった。親しみを持っても構わないそう言われても拒まずにはいられない。
そして何より、ロイはに恋愛感情を抱いてはおらず、結局は妹のように見ているのだが・・・。
:ロイ・・・あの今後だけど・・・。
はやはり考えたのか軍人になろうと思っていた。
思考回路は回るが、多少は銃の扱いなども学べば分かると思っていたからだ。
ロイ:帰れないんだろ・・・。
ロイは溜め息が漏れているものの、が帰れないという事実を否定しない。
が賢者の石を持っている事には関わりない。けれども、すくなからずネイを守りたいと思っていた。
:うぅ〜
図星でもには言われたくないらしい。
それは自分が魔術に関係する事は全て無頓着であるからという証明であり・・・
ロイ:なら強引だが、君を守る手段なら一つしかないだろ・・・。
その言葉に説得力があったのか沈黙をしていた。
何よりが考えている事は、ただ一つだけだったからである。
:だから軍の狗になるって言ってる・・・。
この世界の話を先程聞いて入れば、最も情報を入手出来るのが確実なのが軍である事だった。
そしてが告げているのとは逆にロイは、彼女には軍に向かないと思っているらしく・・・・・。
ロイ:なら、君の世界に居た私同様に婚約者にすれば良いではないか・・・。
ロイは自分でも何を語っているのか意味不明であり、ロイは溜め息を漏れていた。
そして何よりは赤く微笑んでいる。何故かロイは彼女の返答を待っているのだが・・・
:それじゃぁ〜迷惑だって・・・。
即座には断りを言うのだが、それでもロイは後に引けない思いが残っていた。
そして、街中でのこの会話は流石に控えているのだが、告げるしかなかった。
ロイ:君は私を馬鹿にしてるのか・・・。
:いや、違うから・・・。
のその返答に、何を思ったのかロイは正しく可愛いと思っていた。
それ以上にロイは何も思わなかった。ロイは納得の行くように説明を行っていた。
ロイ:なら良いではないか・・。
:はぁ〜貴方に言われると説得力あるなぁ〜
は何も言わずに承諾をしてしまった。それはあちらの世界でも同様であって・・・。
そして何よりもロイが優しい眼差しでこちらを見つめているので・・・。
ロイ:ならそれで良し・・・。
ロイは納得をしたのか、と共にまた歩きだした。
その時、多少の鼓動が高まった。何時ものロイとは違う、何時も知っているのと違うそんな感じだった。
:負けたよ・・・貴方の賭けに・・・。
そう告げるとはロイの側に行き、ロイの手に触れた。
そんな表情を見てロイは驚いたが、何も気にせずその場を歩き出した。
が告げた賭け、それは何れ分かる事だろうと思った・・・。
はまだその時に恋愛感情を抱いてなかった。ただロイへの感情が少しずつ変わりだしていた。
ロイ:賭けとは何だ・・。
に腕を捕まれ、そして結果その言葉を聞いたロイは疑問に思ったのかに聴いた。
そんな言葉には微笑み「秘密」と答えた・・・それを知るのも後の事・・。
全てがこの世界にが関わりを持ってしまってからの事である。
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Music Box/VAGRANCY By:cradle |