聖地の祈り









第十節 まほろばの命
 
 月を司る者、名をルナ。
 精霊神からは月の精霊と呼ばれた・・。

 梅流の前に立ちはだかる試練・・。
 碧もルナも平然としている。

 碧:召喚師の道を選択したのは梅流だよ?定めを変えるんだろ?

 梅流:定め・・

 ルナ:時の精霊・・精霊神の生き残り姫様は貴方を待ち続けてる・・

 ルナの顔は真剣だった・・。そして会話は続く・・。

 ルナ:それでも貴方は運命を決めた過去に・・

 梅流:過去?

 碧:ま・・今の梅流じゃ俺の存在も知らないか?

 碧はルナに頷く用に会話を続ける・・。
 終わりが近い事などあたり前に感じているように・・。

 ルナ:数々の召喚師は私を召喚獣にしようとしたけれどそれは出来ない・・。
   :過去七つの剣を罪として抜きし者しか・・それが貴方・・。

 碧:ルナの心はまだ覚醒してない・・むしろ成長してない・・。
  :梅流・・君が召喚獣を真に目覚めさせるしかない・・。

 梅流:分からない・・言ってる事が全て・・

 ルナ:時期に分かる・・だって私は貴方だから・・

 梅流:待って・・

 瞳を開いた時、それはいつもの部屋だった何も分からない・・。
 けれど先ほどの真実は全て夢ではない・・現実。

 それがどんなになっても梅流の選択は変わらない・・。
 まだ未だに謎の依頼は羅威達の運命を変えた。

 そして物語は始まりを告げる・・。

 机におかれている一通の手紙。
 白き封筒の手紙を梅流は手に取り中身を見る・・。
 
 今夜、川辺で梅流・・君に会いたい・・

 ずっと思っていたけれど・・会う事に拒んでいた・・。

 それでも求めているなら川辺で待つ・・

 共に後悔したくない・・だから君に会いたい・・ 蔵馬。

 その手紙から一滴の涙・・。
 それがどんなにうれしきことなのかも分からずに・・。

 そして静かに時は流れ続ける・・。



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Music Box/Music Box/G2−MIDI 真河 涼 by:終焉 End of the End