聖地の祈り









第七節 守りゆく者
 
 羅威:まだまだだな・・

 息を荒くして木刀を持っていた。
 太陽の日差しで汗はあふれ出てくる・・。

 梅流:何でこんな事必要なのよぉ〜

 疲れ切った用にその場に座り込む・・。
 
 羅威:梅流・・それで精霊石使用でんのか?

 梅流:だぁ〜ってぇ〜こんな事何に必要ある訳ぇ〜?
   :だったら魔術の勉強した方がぁ〜

 羅威:良い訳無用!そんだけの元気あんならもう一回やっぞ!

 羅威は立ち上がる・・。
 その気力は何処にあるのだろうか?梅流はふと疑問に思う。

 けれど羅威は手加減をあまりしない・・。
 妹だろうが友人であろうが・・。

 その剣の威力はこの町では優れている。
 羅威と対等に剣の勝負を挑もうと志願するなら蔵馬程度だろう。

 微かな笑いが梅流の屋敷に響き渡る・・。
 壊威や譲刃・癒羅が周りにいる・・そこに幸せという感覚があった。

 癒羅:そろそろ屋敷に入りましょ・・お茶の時間に・・

 梅流:やったぁ〜

 仲間といる時だけは梅流は明るかった。
 部屋にいる時のあの感情とは別に・・・。

 羅威:悪い・・癒羅先に屋敷に入ってろ・・

 癒羅は首を頷くと梅流を連れて屋敷の中へと入っていった。
 ため息が羅威からこぼれ落ちる・・。

 羅威:いるんだろ・・出て来い!

 蔵馬:相変わらずの命令言葉だな・・

 苦笑をする蔵馬に羅威は立腹していた。
 木陰から蔵馬の顔が浮き出る・・。

 羅威:お前なぁ〜

 蔵馬:元気そそうだな・・梅流・・。

 蔵馬は梅流が去って行った方向を見つめ微笑む。
 羅威からもため息がこぼれ落ちる・・。

 羅威:それはあれで・・だがな・・。

 蔵馬の手から白い封筒が羅威に手渡される。
 そして蔵馬は一歩後ずさる・・。

 羅威:おい・・

 蔵馬:悪い・・それ梅流に渡してくれ・・
   :まだ会う気にもなれないや・・

 そう言うと蔵馬は走り出した。
 梅流の屋敷から離れ姿が見えなくなる羅威は唖然する。

 けれど・・

 羅威:渡せるかよ・・今更・・。

 その手紙に強い拳が伝わる・・。
 羅威はそのまま屋敷へと戻っていった。

 その手紙はそのまま羅威自信の部屋に置き去りになった・・。
 

INDEX BACK NEXT

Music Box/Relaxation by:風は探求の心を…